2020年3月2日月曜日

令和元年度 視察研修を行いました(2月4日)

    2月4日(火)に、長岡京市森林組合と合同で視察研修会を実施しました。
協議会では、先進的整備活動を行っている地域へ赴き、現地で活動する方々との意見交換や整備地の見学を通じて知識の向上を図り、西山での今後の森林整備に活かしていくために、隔年で視察研修を行っています。

    今回の視察先は、長岡京市のに隣接する大山崎町の「天王山」。
西山に隣接しており、過去には合同でイベントを実施していたこともあるため、我々にも馴染みの深い天王山ですが、現在どのような森林整備が行われているかなど、実際に山に入らないとわからないことも多く、大河ドラマの放映が始まり話題になっているこの時期に、見学をさせていただくことになりました。



    天王山では、サントリーHD(株)により天然水の森「天王山」の整備が行われています。その一つである拡大竹林の整備地では、竹を皆伐した後、シカの食害防止柵ネットを張り、その中に植樹をして二次林への転換を図っている様子を見学することができました。拡大竹林は、西山でも深刻な問題となっており、試行錯誤しながら整備を進めている最中であるため、委員の皆さんも積極的に意見交換されており、関心の高さが伺えました。


 その他にも、大山崎町が実施されている昨年度の台風被害の復旧エリアを見学しました。倒れている木を丁寧に整理することで眺望が開け、淀川の対岸まで広く見渡すことができました。エリア周辺には、山頂までの歩道があり人通りも多いということから、これから多くの人が足を止める展望スポットになりそうです。


  その他にも、KDDI(株)の整備活動の中で、伐採した竹をチップ化して作られたカブトムシの養殖場を見学しました。昨年春には約900匹もの幼虫が採れ、町内の保育所などに贈呈されたそうです。この活動は規模を拡大し、今後も継続していくということです。





このように、天王山では西山と同様に、様々な主体が連携し、課題に対して取り組んでおられることがわかりました。今回の視察研修で学んだ内容を活かし、今後の協議会事業に取り組んでいきたいと思います。